なかなか考えがまとまらない問題について,全然別のことをしているときに何気に妙案が思いついたという経験は,誰しもあるのではないしょうか。心理学的には,考え抜いた後の問題については,そこから離れても思考が無意識に(潜在的に)進行しているのではないかと言われています。でも,当人は無意識ですから,ひらめいたという感覚になるようです。思考が無意識に進行しているのですから,普通であればその問題解決のために意識(注意)を振り向ける必要があるのにそれが必要ないということになるでしょうか。もしそうだとすると,何だかお得な気分になります。
弁護士業務も典型的な仕事ばかりではなく,事件の処理の仕方について頭を悩ませることが多いです。ひらめきが潜在的な思考継続の果てにある可能性については最近まで知らなかったですが,経験的にひらめきまでにはある程度の時間がかかることは分かっていたので,仕事のとりかかりは前倒ししていくことが多いです。逆に面倒だからといって後回しして締め切り直前になって行っても,クオリティはそこそこのものになってしまうのでよくなさそうです。
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